講師 伊藤久徳氏(九州大学名誉教授,元福岡市科学館館長・気象学)
今の子どもたちが大人になったときの生活はどうなっているのでしょうか?
気候危機(気候変化がもたらす危機)は生活と周りの環境をまったく別のものにしてしまう可能性があります。つまり気候危機とは単に気候だけの問題ではなく,自然環境や社会環境,そして生活などあらゆるものに危機的な問題をもたらしているものなのです。
なぜ気候危機に陥っているのでしょう。今後どうなると予測されているのでしょう。まずこのまま放っておけば,社会に引き起こされる災厄は今とは比べものにならないレベルに達します。今の子どもたちや未来の人たち(彼ら)から我々が断罪されるのは確実です。
では,どうしたら避けられるのでしょう。実は,「避ける道」は単に危機を避けるだけではありません。これまでとは全く異なる新しい社会を作る道でもあるのです。そして,我々は彼らから称賛されるでしょう。どちらを選択したいですか?このようなことをみんなで考えていきます。


