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核問題研究会

2024/07/20 福岡核問題研究会例会(7/20)の報告

本年5月に玄海町長が原発から出る高レベル放射性廃棄物(以下,核のゴミ)の文献調査受け入れを表明したことで,核のゴミの地層処分の安全性について関心が高まっている.地質学の専門家である角縁進氏にこの問題について,ZOOMによるオンライン講演会をお願いした.このオンライン講演会には関心のありそうな人々にもメールを通して案内したこともあり,当日は30名を超える参加があった.角縁氏は,2023年10月に地層処分に関する声明文「世界最大級の変動帯の日本に,地層処分の適地はない〜現在の地層処分計画を中止し,開かれた検討機関の設置を〜」(注1)の呼びかけ人の一人である.同声明では,地殻変動が活発である日本では...
講演会・シンポジウム

2024/05/12 JSA福岡支部講演会「国際卓越研究大学を問う」

(定期大会に引き続いて、本庄春雄氏を講師に迎え、「国際卓越研究大学を問う」と題する支部講演会が開かれた。以下、講師ご自身による報告である。)---------- 講演「国際卓越研究大学を問う」報告 本庄春雄 ----------2021年の第6期科学技術基本計画(2021∼2025)で国際卓越研究大学制度(10兆円ファンド)が導入された。目まぐるしく進展する科学技術の世界で日本の産業界が取り残されないようにするため、大規模大学のイノベーションなどの産業に資する成果を活用しようとするのが制度の目的である。制度設計を担当した内閣府総合科学技術・イノベーション会議(CSTI)の常勤上山隆大氏は、我が...
市民との対話・談話会

2024/06/21 「モンティ・ホール問題について」       押川元重

モンティ・ホール問題は、アメリカの視聴者参加のテレビクイズ番組を契機として出てきました。会場に大きな3つの箱が置かれ、司会者が番組参加者に「これら3つの箱の1つに車が入っています。当ててください。」と言い、番組参加者が1つの箱を選びました。司会者は選ばれなかった箱の1つを開けて、中に車が入っていないことを示した後で、「あなたが選んだ箱とまだ開けていない箱を取り替えてもよいです。どうしますか?」と言いました。番組参加者は交換を望みませんでしたので、司会者は選んだ箱を開けましたが、その箱には車が入っていませんでした。司会者は「実は、箱を交換したほうが、車が入っている確率が2倍だったのです。」と言い...