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イベントの案内

2025/03/15 日本科学者会議(JSA)福岡支部 第8回「市民との対話」「今の子どもたちが大人になったときや未来の人たちに私たちがプレゼントできる2つの社会(彼らから私たちが断罪されるような社会と称賛されるような社会)とそこへ至る道」

講師 伊藤久徳氏(九州大学名誉教授,元福岡市科学館館長・気象学)今の子どもたちが大人になったときの生活はどうなっているのでしょうか?気候危機(気候変化がもたらす危機)は生活と周りの環境をまったく別のものにしてしまう可能性があります。つまり気候危機とは単に気候だけの問題ではなく,自然環境や社会環境,そして生活などあらゆるものに危機的な問題をもたらしているものなのです。なぜ気候危機に陥っているのでしょう。今後どうなると予測されているのでしょう。まずこのまま放っておけば,社会に引き起こされる災厄は今とは比べものにならないレベルに達します。今の子どもたちや未来の人たち(彼ら)から我々が断罪されるのは確...
核問題研究会

2025/02/18 福岡核問題研究会例会(12/22, 1/25)の報告

<福岡核問題研究会12月例会>日時:12月22日(日)10:00〜12:00話題:「IAEAの5層の深層防護の見直しについて」話題提供:中西正之さん<福岡核問題研究会1月例会>日時:1月25日(土)10:00〜12:00話 題:①「イギリスと日本で進む米国核再持込の動き」話題提供:豊島耕一さん話 題:②「被団協のノーベル平和賞受賞について」話題提供:本庄春雄さん 12月例会は,通常土曜日に行なっているが都合がつかず日曜日に行うことになった.中西正之さんに「IAEAの5層の深層防護の見直し」について報告していただいた.中西さんは,2024年11月27日に仙台高等裁判所で発表された女川原発運転差止...
核問題研究会

2024/12/23 福岡核問題研究会の報告(10月例会,11月例会)

<福岡核問題研究会10月例会>日時:10月26日(土)10:00〜12:00話題:冷却水中の化学添加剤の水蒸気爆発への影響についての実験的研究の紹介話題提供:三好永作<福岡核問題研究会11月例会>日 時:11月30日(土)10:00〜12:00話 題:核ゴミ地層処分の危険性について〜玄海町における火山の影響〜話題提供:北岡逸人氏10月例会は,三好が9月例会(10月5日)において北岡氏から紹介されたY. Dengらによるスウェーデン王立工科大学の原著論文「冷却水中の化学添加剤の水蒸気爆発への影響についての実験的研究」(Y. Deng et al., Int. J. Heat Mass Trans...
エッセィ・コラム

2024/12/23 コラム 日本酒造りは何が素晴らしいのか? ユネスコ無形文化遺産登録に寄せて

令和6(2024)年12月、日本酒や焼酎、泡盛、といった日本の「伝統的酒造り」がユネスコ無形文化遺産へ登録された。筆者は、偶々、日本酒造りが盛んな城島町の地元で清酒造りについての勉強会に参加した。そこで、見聞したことをご紹介したい。世界の酒造りの多くは、「糖分+酵母+水」によるアルコール発酵である。麦芽を発酵させビールが、また、葡萄を発酵させワインが作られている。しかしながら、日本の酒造りが世界的に見て非常に貴重であるのは、アルコール発酵と同時に、「麹菌のアミラーゼ酵素によるデンプン加水分解」(麹菌は、醸造食品の製造用に培養されたカビの一種。麹菌のアミラーゼがデンプンを糖(グルコース)に分解し...
報告

2024/12/23 第25回総合学術研究集会について

標記の集会(25総学)が「平和で豊かな地球を子や孫に伝えるために ―市民として科学者として今、私たちにできること―」という主題で 2024年11月23日(土)~12月8日(日)間にオンラインで開催された。与えられた文字数が限られているので、筆者の問題意識を中心に紹介する。詳しくは3rd サーキュラー ( を参照のこと。25総学は全体企画(基調講演ひとつと全体集会における3つの講演)と7つの分科会群(総数25)から構成されていた。全分科会の報告の総数は114くらい。のべ参加者数など詳細な情報は得ていないが、JSA会員の問題意識に相当な多様性が存在することは総合的な学術的組織としてJSAの活動とし...
報告

2024/12/23 2024年度のJSA九州沖縄シンポジウムの報告

「佐賀から見える日本の平和と暮らしへの深刻な脅威を科学する」をメインテーマに2024年度のJSA九州沖縄シンポジウムが11月10日(日)に佐賀市のメートプラザ佐賀で対面とオンラインのハイブリッド形式で開催されました.久々に対面で行われたシンポジウムでしたが,九州各地のJSA会員と佐賀の様々な運動に取り組む市民の皆さんを中心に会場の参加者36人とオンラインでの参加者19人を合わせて55人が参加してテーマにあるように佐賀で起こっている日本の平和と暮らしに関わる3つの問題について講演と討議が行われました.「第1部 佐賀空港のオスプレイ基地化と戦争準備をめぐって」では,オスプレイ裁判支援市民の会の蒲原...
核問題研究会

2024/10/20 福岡核問題研究会の報告(2024/08/24,2024/10/05)

<福岡核問題研究会8月例会>日 時:8月24日(土)10:00〜12:00話 題:「原爆の父」ロバート・オッペンハイマーについて話題提供:三好永作<福岡核問題研究会9月例会>(日程調整で開催が10月にずれ込んだ)日 時:10月5日(土)10:00〜12:00話 題:原発運転停止裁判における水蒸気爆発問題の再整理話題提供:中西正之氏 8月例会では,「原爆の父」ロバート・オッペンハイマーについての話題提供があった.オッペンハイマーが広島と長崎の被爆者に公式に謝罪した記録は存在しない.しかし,6月20日にNHKが放送したものによると,被爆者と面会した際,オッペンハイマーが「涙を流して謝った」と立ち会...
市民との対話・談話会

2025/10/20 福岡支部会談話会(2024/09/28)報告「マイナンバーシステムは正常に稼働するか?」

政府は2024年12月2日に現行の健康保険証の新規発行・再発行を終了し,保険証をマイナンバーカードに統合するとしています.しかし,情報システム学会()はマイナンバーシステムそのものについての懸念を表明し,全国保険医団体連合会()はマイナンバー保険証に関する多数のトラブルを報告しています.この先,マイナンバーシステム,マイナンバー保険証は正常に稼働するのでしょうか.福岡支部では情報システム学会が発表した提言を参考に意見を交わす場を設けました. 少し話は遡ります.2006年に誰のものか不明な年金記録があることが判明し,当時,社会保険庁に様々な不備もあったことから,社会保険庁そのものが廃止になりまし...
エッセィ・コラム

2024/08/21  <エッセイと討論のための広場No.2>「旧優生保護法違憲判決と生殖医療技術」

7月3日,旧優生保護法(1948年成立,1996年「最終改正」としての母体保護法になる)によって様々な障がい等を理由に不妊手術を強制された人たちが国を訴えた裁判の判決において,最高裁判所大法廷は,「本件規定(旧優生保護法)は、憲法13条及び14条1項に違反するものであったというべきである。そして、以上に述べたところからすれば、本件規定の内容は、国民に憲法上保障されている権利を違法に侵害するものであることが明白であったというべきであるから,本件規定に係る国会議員の立法行為は、国家賠償法1 条1項の適用上,違法の評価を受けると解するのが相当である(判例列記).」(下線は判決文に付されていたもの)と...
報告

2024/07/27 原水爆禁止世界大会2024科学者集会(7/27)の報告

今年の原水爆禁止世界大会・科学者集会は「ビキニ被災 70 年から被爆 80 年へ 核兵器禁止条約への日本政府の参加を求めて」をテーマに、7月27日、静岡大学の対面会場とオンライン参加をハイブリッドして開催されました.集会では,70年前のビキニ水爆実験の被災を中心とした2つの講演と「ビキニ被災 70 年から被爆 80 年へ ~非核日本キャンペーンの意義~」と題した原水爆禁止静岡県協議会理事長・木藤 功氏の講演があり,参加者50余名による討論,「原水爆禁止世界大会 2024 科学者集会アピール」の採択が行われました.また,集会の前後には動画「焼津市歴史民俗資料館 『第五福竜丸被災70年特別展』を訪...