以下の内容でオンライン研究会を開催いたします。ご関心のある方のご参加を歓迎いたします。
オンライン10月例会のお報せ:
1) 日時:10月25日(土)10:00~(12:30)
一応、当日の報告と質疑応答は10時-11時とし、必要ならば、討論時間を延長し、
それ以後-12時は核・原子力問題に関連する意見交換を行うことにします。
特に意見交換の提案がなければ、その時点でオンライン研究会は終了とします。
2)話題提供:伊佐智子氏(久留米大学)
話題名「原爆投下及び被曝問題の法律学における扱かわれ方についてー無視と忘却ー」
要旨:
原爆投下後、被曝者の実状や具体的症状は、米軍によって敷かれたプレスコードにより、ほとんど十分に報道されてこなかった。1947年5月3日、「日本国憲法」が施行された後も、まだ占領状態にあった日本で、憲法21条の「表現の自由」は制限され、21条第2項で禁止されている「検閲」が日本の主権回復まで継続された。
また、法律学で、被爆者らが損害賠償を訴えた民事裁判も、法学部の学生等に教育されることなく忘却されてきた。本報告では、戦後、いかに被曝問題が、日本において法律学的にも無視され、忘却されてきたかを報告したい。

